2007年03月01日

医療戦争終末まであとどれくらい?

ICU医師全員退職へ 国循センター 執刀との分業困難
http://megalodon.jp/?url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl%3fa%3d20070301-00000017-san-soci&date=20070301112633

 国立循環器病センター(大阪府吹田市)で、外科系集中治療室(ICU)の専属医師5人全員が、3月末で同時退職することが28日、分かった。同センターは国内で実施された心臓移植の半数を手掛けるなど循環器病治療の国内最高峰で、ICUは心臓血管外科手術後の患者の術後管理・集中治療を受け持ち、診療成績を下支えしてきた。同センターはICU態勢の見直しを検討している。

 同センターによると、ICUには5人の専門医が所属。所属長の医長を含む2人のベテラン医師が辞職を表明したのをきっかけに、指導を仰げなくなる部下の3人の医師も辞職を決めたという。

 ベテラン医師2人は辞職の理由を「心身ともに疲れ切った」と説明しているという。

 同センターのICUが対象とするのは、先天性心疾患や冠動脈・弁疾患、心臓移植、大血管疾患などさまざまな心臓血管外科系の難病患者。成人だけでなく小児も対象とし、外科手術後の患者の最も危険な時期の全身管理や集中治療を24時間態勢で行ってきた。

 ICUの入院病床は20床で、年間1100症例を超える重篤な患者を受け入れ、常に患者の容体の急変に備え、緊張を強いられる環境にあった。

 同センターは、5人に残るよう慰留を続けているが、辞職の決意は固いという。

 このため4月以降は、他部署からICUの専属要員を確保するものの、ICUでの患者の超急性期管理・集中治療は、執刀した外科チームが責任を持って行う態勢にすることを検討している。

 同センター運営局は「特にベテラン2人に代わる人材はおらず、これまでのように執刀チームとICUの分業ができなくなる。しかし、手術件数を減らしたりICUでの管理が不十分になるなど患者に影響を与えるようなことはない」と話している。
私は田舎の療養型に勤務しとりますが、救急時はより高次救急に送れるという安心感があれば落ち着いて仕事ができますけれども、送るところが無ければもう悲惨な気持ちになるでしょうなあ
そういった最後の砦的な病院が国立循環器病センターの持つ役割となりますが、そこが崩壊というわけです

ICUの説明が記事中でも出てますが、大きな病院では外科手術(外科医担当)と術後ICU管理(麻酔科医中心)が分かれてシステムとして特定の担当に重荷がかからぬよう配慮されてますし、外科成績は術後管理の問題であるのは現代医療の中では自明のこととなっています
で、今回はこの後者が抜けるというわけで、外科医がその役目も行うとなれば負担増確実、レベルダウン、その辺の病院と変わらなくなる(実際、ごく一部のセンター的病院以外は外科医がオペして術後管理もする)

5年以上前から言われてたんですけどね
システムとして医師労働負担の軽減をすべきで、個人的努力では医療問題は解決しないのだと
今の時点で増員しても養成には8年は最低かかりますし、何より痛いのはその指導医が今回のように去って行っていることです
2ch医療板では現状を太平洋戦争末期に喩えています
物資が乏しい(医療費削減)
     ↓
各個撃破され(僻地医療崩壊&集約化)
     ↓
正規兵が戦死し(指導医クラスの逃散)
     ↓
学徒出陣(医学生増やせ?研修医僻地勤務義務にしろ?)
と流れています
個別要因としては臨床研修義務化があったにせよ、労働環境の劣悪さがベースにあり、義務化によってそれが顕在化しただけの話

さて、あとどれくらいの時間が残されているのでしょうか?玉音放送まで
因みに、2chではこの春4月の医師配置時期にあわせて崩壊図がハッキリすると噂されています(医師不足での各地の診療科の閉鎖がこれまで以上に顕著に出てくる)
posted by じおんぐ at 11:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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